『面白い本』で紹介されていた本はやっぱり面白かった
本を読むときみんなどうやって本を選んでいるんでしょう。
僕は割とこの手のものを利用します。
本を一冊読むにはそこそこ時間がかかるので、イマイチだったなとか、思ってのと違ったなってなったらイヤですからねー
この本では100冊紹介されているんですが、特に気になって、かつ、容易に探すことできた3冊を読んでみましたけど、3冊とも当たりでした。
せっかくなので感想を
①二重らせん
- 作者: ジェームス.D・ワトソン,江上不二夫,中村桂子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/11/21
- メディア: 新書
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ワトソンとクリックによる世紀の大発見。
それをワトソン自身が綴ったドキュメントです。
二重らせん発見までの道筋ももちろんですが、同じ研究をしているライバルとの熾烈で、ドロドロした争いも面白いです。
学会っていうには頭がいいだけでなく、たくましさがないと生き残れないんですね(笑)
②ロゼッタストーン解読
- 作者: レスリー・アドキンズ,ロイ・アドキンズ,Lesley Adkins,Roy Adkins,木原武一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/06/01
- メディア: 文庫
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タイトルの通り、ロゼッタストーンの解読を成し遂げた、シャンポリオンの話です。
二重らせんと同様、こちらも大勢の研究者が争っていたんですね。その中でシャンポリオンが歴史に名を残すことができたのは、文字の本質をいち早く発見したから。
同じくロゼッタストーンを研究し、その解読にも大きな功績のあるトーマス・ヤングの名前を知っている人はほとんどいないでしょう。残酷な世界ですね。
関係ないですが、電話を発明し特許を取ったのはベルですが、同じく電話を発明するも、ベルとわずか1日遅れで、特許取得を逃した人物もいるそうな。
③ヒトラー・マネー
『ヒトラーの贋札』として映画化もされたドイツが第二次世界大戦時に行った「ベルンハルト作戦」について書かれたノンフィクション。
敵国イギリスの贋札をつくり、それをばらまくことで、経済を攪乱させることを狙ったこの作戦にはユダヤ系の技術者が動員されたそうです。
当然贋札を作られないように、いろいろ仕掛けを施すわけですが、それを1つ1つ暴き、限りなく本物に近づけていくその臨場感は、作り話にはない迫力があります。
彼らは、たまたま印刷の技術を持っていたために、死を免れたわけですが、そういった技術がなく、過酷な労働を強いられて、処刑されたユダヤ人も大勢いた。そういった残酷な過ちも克明に記されています。
他にも読んでみたいなーという本は幾つかありました。
カニバリズムをはじめ、人間が罹る可能性のある奇病について書かれた『眠れない一族』、二重らせんの次に紹介されていた、実はワトソンとクリックの発見が剽窃ではないかとする『ロザリンド・フランクリンとDNAーぬすまれた栄光』、タイトルはよく聞くし、興味はあるけど、その分厚さでいつも断念する『銃・病原菌・鉄』
このへんにチャレンジしてみたいなとは思ってます。
『面白い本』は続編もあるよ!