爆笑問題の太田さんも絶賛した『タイタンの妖女』とかいう小説
昔、深夜に「爆笑問題のススメ」という番組がやっていました。
いろいろなジャンルの人をゲストに呼んで、ディープなトークを繰り広げるというものでしたが、その最終回は、ゲストは呼ばず、太田さんが自分の好きな本のベスト3を発表するという企画でした。
2位と3位は覚えていないんですけど(太宰治は入ってた)、1位に選んでいたのが、『タイタンの妖女』でした。
主人公が神様の思惑によって、地球を離れ、火星や水星、そして最後はタイタンに辿り着くわけですが、最終的に判明するその冒険の理由というのが「そんなことだったの?」「なんだそのオチは?」となるわけです。
で、太田さんは「そんなくだらないことだったのかよ?でも、人間なんてしょせんそんなもんなんだ」と思い、気持ちがすごくラクになったそうです。
なるほどなあ、でも僕なんかは「いやいや、400ページ以上読んでこのオチはどうなの?(怒)」と思ってしまいました。まあそれはそれで作者の思惑通りなんでしょうが。
ちなみに爆笑問題と、太田さんの奥さんが設立した事務所の名前はズバリ「タイタン」で、この本からとったそうです。それだけ思い入れが強い作品なんでしょうね。
興味があれば読んでみてください。
- 作者: カート・ヴォネガット・ジュニア,和田誠,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/02/25
- メディア: 文庫
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