お笑い芸人の役割に大きな変化!『雛壇芸人』が不要になりつつある現状
完全に人口に膾炙した感のある「雛壇芸人」という呼称。
wikipediaによると、
雛壇芸人、ひな壇芸人(ひなだんげいにん)とは、数名以上のゲストが集まるテレビのトーク番組バラエティ番組において、準レギュラーあるいはそれに類する頻度で出演するお笑い芸人のことを指す。
と、あります。 広まったのはアメトークの雛壇芸人の回がキッカケだったとありますが、自分もそこで初めて聞いたと思います。
そのとき、品川庄司の品川さんは、雛壇芸人の地位を確立させたのは、今田耕司と東野幸治の2人だ、というようなことを言っていたと思いますが、この2人が雛壇芸人と言い始めたわけではありません。
このときアメトークに出ていた芸人たちが、自分で自分たちのことを雛壇芸人と言い始めたわけです。
今の雛壇芸人と呼ばれる人達の仕事ぶりを見ると、うまいこと自分でポジションを作り、そこにあぐらをかいているように見えなくもないと思うわけです。
なので、個人的には雛壇芸人を自称する芸人はあまり好きではなかったりするんですが、さらにwikipediaを読むと、爆笑問題の太田さんの批評として、こんなことが書かれていました。
「アメリカだと、完全にテレビがカタログ化しちゃってる部分があると思うんですよ。
一時期、日本のテレビもアメリカみたいになっちゃうかなっていう危機感があったんですけど、だんだんそうはならないんじゃないかって思い始めていて。
例えば品川(祐)が“ひな壇芸人”っていう言葉を広めたように、ああいう高度なテレビの見方って日本独特のものだと思うのね。視聴者が出演者の役割を把握してるんです」と答えている。
また、その下地を視聴者が共有した上でのパロディが成立するようになっているため、これからそういった見方はさらに高度になり、今あるバラエティ番組の形を茶化すような「玄人っぽい」番組が出てくるだろうと分析している。
引用はここから
https://ja.wikipedia.org/wiki/雛壇芸人
視聴者がテレビ出演者の役割を把握、もっといえば参加しているというのは、以前読んだ本にも書かれていました。
雛壇芸人が全員不要というわけではないですが、その役割を細分化した時、確実に不要になるポジションがあります。
それが、場の全体を評価したり、総括する役割というか、要するに、「いまそういう場面じゃねーだろ」とか、「観客引いてるよ」とか言う役です。
代表的なのは土田、雛壇に座った時の宮迫や有吉がこのポジションになることが多いです。
ツッコミは言葉のセンスであったり、間が重要なので、誰にでもできるというわけではありませんが、すっかりテンプレ化し、お笑いを理解している今の視聴者は自分でこの役割を担えるわけです。
実際、さんまのお笑い向上委員会を見ていても、土田さんは殆ど喋っていませんよね。サボっているだけかもしれませんが、土田さんが雛壇芸人としてあの場で出来る仕事はないんでしょう。
あくまでも個人的な意見ですが、お笑い芸人と、視聴者の役割がこの先どう変化していくか、お笑い好きな1視聴者としても楽しみです。