neo時代劇『無限の住人』の感想
時代劇風の漫画です。
逸刀流という流派の剣士たちに、目の前で両親を殺された浅野凛。
彼女は復讐のために、100人斬りとして名をはせ、「血仙蟲」というものを体内に取り込み、不死の体となった万次(卍)に用心棒を依頼。
2人がさまざまな剣士と戦っていくというストーリー。
最大の魅力はなんといっても個性豊かな剣士たちでしょう。
大きく分けると、主人公、逸刀流と、公儀(政府)の3つの勢力が出てくるわけですが、場面によって万次vs逸刀流、万次vs公儀、さらに逸刀流vs公儀の戦いもあります。主人公と死闘を繰り広げた人物が、後に味方としてともに戦ったり、こいつとこいつが戦うのか!?なんていう展開も数多くあり、ワクワクが止まりません。
好きなキャラ投票とかやったら相当割れるんだろうなと思います。
全30巻、かなりのボリュームですが、次が気になって気になって、あっという間です。
一応全編を通して復讐がテーマですが、凜がわりと中盤で逸刀流の頭首、天津影久と対峙したことや、逸刀流の剣士を殺害したことで、その息子が孤独になってしまったことなどから、徐々に決意が揺らいでいきます。
最終的に凜は復讐を果たすのか。凜の成長と、彼女の出す答えも見どころです。
映画は大コケだったらしいけど、言うほど悪くなかったぞ!