『人間仮免中』を読んで、疲れたけど、また明日から頑張ろうと思いました
あまりに衝撃の内容に、読み終わった後しばらく放心状態でした!
旦那の借金と自殺、自身のストリップやAV出演、さらに舞台上で自分の首を切って死にかけるなど、とてつもない波乱万丈の人生を送ってきた卯月妙子さんのエッセイ風漫画。
統合失調症に苦しみ、歩道橋から飛び降り、なんとか一命はとりとめたものの、顔面のかたちは変形。ただ、その姿を鏡で初めて見て、「これは漫画に描きたい!」と思ったいうところが印象的。表現者なんだなあと。
年上の恋人のボビー(日本人だけど)とは、すぐ喧嘩するけど、すぐ仲直り。これだけだとほのぼの風エッセイだけど、統合失調症の症状に苦しむ彼女を献身的に介護し、自分の貯金もほとんど使っています。なかなかできることではありません。
病状が悪化し、入院したりもするけれど、母親や、親戚、友人など多くの人に支えれています。
歩道橋から飛び降りて入院して、お医者さんや、看護師さんをはじめ、多くの人に支えてもらい、はじめて命の大切さに気付いたという作者が、母親と一緒に歩道橋に行くシーンは少しうるっとしました。
1日1日懸命に、でも楽しく生きようとしている作者を見ると、自分も頑張らないとなあと思えます。
こっちは続編。
岩手県出身である彼女の、3.11の津波の回想は、読むのがすごく辛いけれど、こういう方がたくさんいたんだろうなあということは、忘れてはいけない。
パートナーのボビーさんと末永く幸せに暮らしていくことを願ってます!