絶対に枕草子が読みたくなる隠れた名作!『暴れん坊少納言』
タイトルの通り、平安時代の歌人、清少納言が主人公の漫画です。
これは、ロマンチックな恋愛小説、源氏物語を書いた紫式部とは対照的に、
自分の思いをストレートに書いた枕草子という随筆を考えると、あながち間違ってない気がします。
やや時系列が変わっているケースがありますが、基本的には史実に忠実で、歴史の勉強にもなります。
特に、ドロドロで、複雑になりがちな内部の派閥争いや政争を、わかりやすく、かつ面白く書かれているところが素晴らしいです。
他国との戦争は派手で面白く書きやすいですが、内部のいざこざもまた別の面白さがありますね。
中宮定子や藤原豊子、和泉式部など、どれもすごくいいキャラしています。
話のところどころで、枕草子の文章が引用されており、間違いなく枕草子を読んでみたくなりますよ!
枕草子一六一段
「遠くて近きもの」
極楽。船の道中。男女の仲。
わかる!今でも通じるセンス!!
そういえば、以前ブログで写真を挙げた芸能・芸術の車折神社は清少納言が祀られているそうな。