消防操法大会の問題点を挙げてみる
一応消防団経験者でもある自分が、操法大会の問題点を挙げてみようと思います。
まず1つ目。よく言われることですが、操法大会のための操法になってしまっているという点です。
本来いざというとき迅速に放水が出来るようにするための訓練であるべきはずなのに、乗車・下車のタイミングからドアの開閉のタイミングを他の人とピッタリ揃えるとか、そんなことに多くの時間が費やされます。もちろん本当の火事のとき全く役に立ちません。
2つ目が、放水して的を倒すまでのタイムを競うわけですが、そもそも消防車の性能にかなり違いがあるという点です。消防団ごとに消防車を持っており、その車で練習、及び本番を行うので、消防車の性能は成績に直結します。
僕の所属する分団の消防車は、地区の中でもかなり古いもので、真空にするまでの時間や、水を吸い上げる時間が遅く、これでは平等じゃないよなあーとみんな愚痴っていました。さらにいえば給水管も他と比べて重く、扱いにくいものでした。
実際ある年に消防車が買い替えられ新しくなったのですが、はっきりわかるほどそこらへんのスピードが速くなり、毎年順位は下から数えたほうが早いくらいだったのが、6位入賞をするという快挙を成し遂げたことがありました。
(もちろんこの年の要員の手際がよかったということもあるので、一概には言えませんが)
3つ目で、とにかく最大の問題は、これにかかる労力が大きすぎるということです。
以前も書きましたが、地区大会までの約1か月間、平日の仕事終わりにほぼ毎日練習があるわけで、それはそれは大変です。まだ5月くらいなら、夜は割と涼しいのでいいんですが、もしも優勝して県大会にでも行こうものなら、8月までさらに練習漬けの日々です。当然汗だくです。
アスファルトの上を全力でダッシュするというのは足への負担も大きく、割とけが人も出ます。実際僕がやっていたときも、膝を痛めて途中で交代した人や、疲労骨折になった人もいました。
そんな感じです。消防団なんて酒飲んでるだけだろ!と思っている人も、いや実際その通りなんですけど、苦労もわかって頂ければと思います。
それとなんかそこらへん解決できないものかと、時代もそんな操法命の時代でもないんだけどなと思いますけどねー。