陽の当たる道を目指す

過去の体験談とか趣味の話をつらつら書いてきます。本の話がやや多めかも。暇つぶしくらいにはなれるように頑張ります



三国志の脇役が主役に!『三国志外伝』

「わかった、協力しよう」

この一言が、かれの生涯をかぎりなくけわしいものとした

 

以前、宮城谷三国志を紹介しましたが、

この本は、その三国志本編では語られなかった、

言ってみればマイナーな人物を取り上げています。

 

www.jedentagzatudan.com

 

取り上げられている人物は、韓遂公孫度、劉繇といったゲームでは君主として出てくるような武将から、

王粲、許靖楊彪といったいわゆる文官タイプまでさまざまです。

 

冒頭の引用文は韓遂のエピソードからですが、

地方の役人に過ぎなかった韓遂が、いかにのし上がり、いかに中央と対立する勢力になったのか、すごくドラマチックです。

辺章とか、北宮伯玉とか、いかにもマニアックな武将が出てくるのも面白いです。

 

もう1人面白かったのが、陳寿です。

三国志」の著者として有名な陳寿ですが、

彼がいかに歴史を記すものとなったのか。

意外と波乱万丈な人生を歩んできたんだなあと思いました。

 

これならいくらでも読めるわー

もっと色んな人物を書いて欲しいなあと思う今日この頃です。

 

 

三国志外伝 (文春文庫 み 19-35)

三国志外伝 (文春文庫 み 19-35)