『石おじさん?』京都の哲学の道で、謎のおじさんに石を買わされた話
もう5年程前の出来事。
当時は悔しくてたまりませんでしたが、今はもう笑い話として話すことができるようになったので、ブログにも書きたいと思います。
僕は京都が好きで、何度か旅行にも行くのですが、『哲学の道』というスポットがすごく好きでした。
画像:https://ja.wikipedia.org/wiki/哲学の道
紅葉や桜の時期はすごく混雑しますが、それ以外の時期は静かで、確かに哲学的な思想に耽りたくなるような雰囲気があります。
その日、当時付き合っていた彼女と哲学の道を歩いていました。
すると、謎のおじさんに声をかけられました。
こっちは何も言っていないのに、1人でしゃべり続けて、無理矢理引き止められたって感じです。
まあ、押しに弱い自分もダメなんですが、話を聞いていると、
「自分は何十年も、石に京都の名所の絵を描いている」
「それで、新聞の記事にもなったことがある」
そうで、そのラミネートされたコピーを見せてきました。まあ古くて文字はよく見えませんでしたが。
で、それを1つ750円で売っていると。
絵のクオリティーは、正直これくらいなら自分でも描けるんじゃね!?ってレベルのものでした。
まあもちろん、石に絵を描くというのは難しいことなんでしょうが。
1つ手に取って見ていると、おじさんはもう完全に売った気になって、
「まいど、まいど!750円ね!じゃあ飴ちゃんもサービスね!」
みたいなことを言っていました。
全然欲しくもなかったんですけど、何か悪いなあと思っていると、金閣寺が描いてある石があったんですね。
なぜ金閣寺とわかったかというと、金色の絵の具で塗られていたからなんですが、せめてどこかわかるのにしようと思って、金閣寺の石を手に取りました。
「これにします」
と言うと、おじさんは、
「まいど!これはね、金色の絵の具を使ってるからちょっと高い!
1000円ね!」
と言いました。
ええーーーー!!??
絵の具なんて黒色でも金色でも値段変わらねーだろ!
と思ったんですが、そんなこと言える勇気もなく、泣く泣く1000円支払いました。
苦い思い出です。
画像: https://matome.naver.jp/odai/2142788431988408701/2143090624283388603
ちなみに哲学の道は、変わった人がけっこう出没するようで、大学の時の先生は、
『宇宙人のツッコミ』という謎の本を自費出版して売っている人に遭遇したそうです。