デスゲーム系の完成形!『今際の国のアリス』
デスゲーム系というジャンルがあります。
登場人物が得体のしれない謎のゲームへの挑戦を強いられる。たいていの場合、ゲームの敗北はそのまま死。
また、その主催者は一切謎な場合が多い、というのが大きな特徴でしょうか。
最近はとりあえずこれやっとけばいいだろうってくらい量産されてますが、その中でも抜群に面白いのがこの『今際の国のアリス』です。
ストーリーとしては、主人公の有栖良平(アリス)が、友人のカルベとチョータとともに、ある日の夜大きな花火を目撃する。するとその瞬間意識を失い、気が付くと人の気配のない世界に。そこで、負けたら死亡の「げぇむ」に挑んでいくことになる、という感じです。
まあだいたいどれもそういう話なんですけど、この漫画はその肝心かなめのげぇむが抜群に面白いんですよね。
げぇむの種類は、肉体型、バランス型、知能型、心理型に分かれています。で、やはり知能型や心理型ですね。
るぅるも、相手ぷれいやぁを陥れることで自分が有利に立てるものが多く、いかに相手を陥れるか、自分を信じさせるかの駆け引きが面白いです。また、主人公が参加しないげぇむを多く描かれており、それらはだれが勝つのか予想ができず、ハラハラ感も増します。
個人的に1番面白かったげぇむは、「あんけぇと」です。
ルールをwikiから抜粋すると
参加者はビルの屋上から吊るされた清掃用の「りふと」に1人ずつ乗り、「りふと」が10Fまで下降したところで「げぇむすたあと」。
「○○100人に聞きました」というアンケート形式の二択問題が出題され、参加者は多数派の答えと少数派の答えのいずれかを、備え付けられたボタンを押して選択する。
正解・不正解によって「りふと」は上昇・下降し、最上階の20Fまで上昇すれば「げぇむくりあ」。1Fまで落ちたら「げぇむおおばぁ」。
多数派を選択して問題に正解した場合「りふと」が1F上昇し、少数派を選択して正解した場合は2F上昇する。さらに、他の参加者を誤った答えに誘導して正解した場合は、正解分の上昇に加え5F上昇のボーナスが得られる。多数派の答えを選択して不正解の場合、1F分下降し電流のペナルティが与えられる。ただし、少数派の答えを選択して不正解の場合、一発で1Fまで落下し「げぇむおおばぁ」となる。
当初参加者は、わかる問題を教えあって、みんなでクリアしようと協力を試みるのですが、徐々に問題の難易度が上昇し、「他の参加者を誤った答えに誘導して正解した場合は、正解分の上昇に加え5F上昇のボーナスが得られる。」というルールが判明した後は、壮絶なだまし合いへと発展していきます。よくできてますな。
一応この世界がなんなのか、説明もされてます。まあこういう漫画の中ではわりと納得のできるものだったのではないでしょうか。
↑スピンオフも面白いぞ!
こっちの主人公は女子高生だ!