2度読み必至!『死を見る僕と、明日死ぬ君の事件録』
人が死ぬ直前の幻影を見ることが出来る「僕」と、
そんな「僕」と行動をともにし、死ぬ間際の人間を救おうとする女子大生、「鈴さん」の話です。
そりゃ気になって買っちゃうよ‥
死ぬ人間の幻影が見えるといっても、周りの状況や、詳しい時間まではわからないので、幻影の行動から、死因や時間を推理していきます。
また、「僕」の行動は幻影に組み込まれているため、1人では救うことができません。誰かと協力して初めて成功するわけですね。
前半は2人が幻影の行動から死の原因を推測し、人を救うお話。
後半は、実は鈴さんも近々死ぬという幻影が出ており、主人公が鈴さんを救うという話です。
個人的な読みどころは大きく2つ。
1つは、わりとしっかりしたミステリー仕立てになっているという点です。
実は主人公は、人の死を見すぎたショックからなのか、記憶のない時期があります。
その記憶が徐々に戻っていく中で、なかなかの衝撃の事実が明らかになったりもします。
もう1つは、主人公と、鈴さんの会話です。
ラノベっぽいと言ってしまえばそれまでですが、ちょっとクールな主人公と、自由奔放な鈴さんとのやりとりは軽妙で面白いです。
そして、帯にある通り2度読み必死です!!