パニック系漫画の傑作を更新!!『モンキーピーク』を読むべし
製薬会社の社員が、レクレーションで参加した登山中に、サルの姿をした謎の化物に次々に襲われていくというパニック・ホラー漫画です。
こういうパニック系の話にはいくつか見どころがあると思うのですが、その1つが、主人公らを襲う敵の正体が何かというところですよね。
これに関しては、謎のままで終わらず、最後に正体も、主人公たちが襲われた理由も判明します。
また、序盤で語られた、魔猿に関する伝説が、
最後の決戦のシーンへの伏線となっているところもなかなかの胸熱展開でした。
もう1つは、いつ襲われるかわからない、さらに山で遭難という極限状態で、徐々にむき出しになる人間の本性です。
これも、こういう系の話の怖いところであり、面白いところですね。
初めは仲間のために行動するも、その強引なやり方から仲間たちから嫌われ孤立する者、
他人を騙してでも自分だけは助かろうと奔走する者、
逆に最後まで仲間を信じて行動する者、
いろいろな人間ドラマがあります。
単行本で全12巻とそこそこありますが、ハラハラの急展開の連続で、続きが気になって一気に読めてしまいます。
↑原作者は凍牌の作者ですね。
こっちは麻雀ですが、負けたら死に直結するような勝負を描いています。
ちなみに、山で遭難して襲われる系といえば、けっこう前ですが、『キムンカムイ』というのがありました。
こちらは、キャンプに来た子供3人と、ドキュメンタリー番組を撮りに来たテレビクルーが、人喰いヒグマに襲われるというパニックものです。
これに匹敵する作品が久しぶりに出てきたなという感じです。