The こーゆーのでいいんだよラスト 『銀の匙』
結局こういうラストが1番いいと思います。
『銀の匙』は、過酷な受験戦争で挫折し、農業高校へ進学することを決めた八軒くんと、
その周りの個性的な人物を描いたお話です。
前半は、農業高校ってこんな感じー、馬の世話はこんな感じ、チーズ作りはこうやってやりまーす
みたいなところがメイン、
後半は主人公やその友達が、自分のやりたいことを探し、それに向かって頑張っていく、the青春ストーリーになっていきます。
個人的には後半になるにつれて面白くなっていったと思っているので、
前半ちょっとイマイチだなあと思ったとしても、ぜひ読み進めてもらいたいところです。
個人的に好きなシーンは2つ。
まずは、「銀の匙」についての解説シーンです。
タイトルにもなっている銀の匙がどういう意味なのか、校長先生の演説する場面はすごくイイです。
2つ目は主人公がヒロインに告白するシーンです。
意外とこういうのってモヤモヤのまま終わっちゃったりして、話の途中で付き合いだす展開ってそんなに多くないと思うんですが、
付き合いだしてからの2人のやりとりが見れるというのはいいものです。
話の途中で付き合うことになる漫画で言うと、個人的には『いでじゅう』という漫画がすごく好きなんですが、
それに匹敵する感動と、面白さのある告白シーンでした。
登場人物はクセモノ揃いですが、みんなイイヤツで、読んでいて嫌な気分にならないというか、
デスゲーム系とか、バトロワ系なんかを読んでいると、
やっぱりこういう青春ど真ん中の話もいいなあーと実感しますね。
全力でオススメできます!